行政書士試験の出題範囲は広く、受験勉強は長期に渡ります。行政書士試験合格までの勉強時間の目安として、よく1,000時間と言われており、1日5時間の勉強で約7カ月、1日3時間の勉強だと約1年間ほどかかる計算となります。勉強を始めた当初は『1日○○時間勉強しよう!』と意気揚々と取り組めるのですが、徐々に勉強が苦痛となり、どうしても仕事や家事などの本業の忙しさを理由にして、勉強が後回しになってしまうことがよくあります(私もそうでした…苦笑)。勉強を1日休むと休み癖がついてしまい、結局そこでリタイアしてしまう方もいるようですね。
本記事では、長丁場である行政書士の勉強翌間を乗り切るため、モチベーションを保ち続ける方法についてまとめました。実際に私が受験生時代に試した体験談をもとにまとめてありますので、参考にしてください。なお行政書士試験に限らず、大学受験や、他の資格試験にも通じるところがあると思いますので是非最後まで読んでみてください。
行政書士の試験勉強でモチベーションを保ち続ける方法を紹介!
試験までの大まかな計画を立てる!
今となってはこれが一番大切だと感じています。人間誰しも計画が無ければ必ずだらけます(これは断言します!)。そして試験間際になって慌てて知識を詰め込み、いざ本番で混乱するパターンに陥ってしまいます。
ただ厳密に計画を立てすぎても、その計画通り進まなかったときに落ち込んでしまうので、計画はだいたいで大丈夫です。私の場合は、1週間を1つの塊として、日曜日をその週の調整日(その週のノルマが終わってたら休暇日、遅れてたら頑張って取り戻す日)にしていました。最初は計画を立てるのも難しいと思いますが、おおよそ1カ月ぐらいで自分のペースがつかめてきて、徐々に上手に計画を立てることが出来るでしょう。
合格後の自分を想像してみる!
モチベーションを維持する方法の2つ目は、合格後の自分の姿を想像(妄想)することです。自分が行政書士になって、コスモスバッジを着けて活躍している姿を想像することで、試験の勉強を始めた頃の勢いを取り戻すことができると思います。
もしも自分が行政書士になっている姿が想像しずらい場合には、現役の行政書士の先生方のTweetやYouTubeを見るのもオススメです。そういった先輩方の活動を見ることによって想像が広がり、勉強せずにはいられなくなると思います。しかしTwitterやYouTubは長時間にならないように、時間を決めてみるようにしましょう。
飽きたら新しい参考書を買う!
私は当初、1つの過去問題集を繰り返し学習していました。しかし3周ぐらいすると急に飽きてしまい、勉強に全然集中できないときがありました…。これはマズいと思い、気分を変えるために新しい問題集を購入したところ、知らない問題が増え、私は何とかモチベーションを戻すことができました。本来あまり参考書は増やさない方が良いと言われていますが、マンネリ化してモチベーションが下がるぐらいだったら、新しい問題集を購入した方が良いと思います。結局私は最終的に、下記の5つの問題集を回していました。
- フォーサイトの過去問
- 肢別過去問集
- スー過去(民法)
- ウォーク問
- 解法スキル完全マスター
それぞれの問題集で問題の内容もレイアウトも違うので、1つの問題集を回すよりも飽きずに勉強できると思います。
自分なりにモチベーションが上がる環境をつくる!
今までの方法は、色々な書籍や他のSNSでも紹介されているのですが、これらを実行しても、どうしても勉強に身が入らない時ってありますよね。そんなときは下記の方法を試してみてください。私が試してみて、実際に効果があったモチベーションが上がる環境づくりです。実際にはもっとあった気がするので、思い出したら都度追加していきます。
- 仮眠する・・・頭がすっきりする
- 腹八分目にする・・・満腹だと脳も満腹になり、知識が入らない
- 携帯の電源を切る・・・最大の敵であるスマホを遮断する
- 勉強場所を変える(移動は自転車)・・・マンネリ化を防ぐ
- 散歩をする・・・気分転換になる
- 青いボールペンを使う・・・記憶に残りやすい(という噂)
- いい匂いのハンドクリーム・・・リラックス効果&五感で記憶化
- いい匂いの香水をつける・・・リラックス効果&五感で記憶化
- 大声で歌う(ウルトラソウル)・・・ウルトラソウッ!!ヘイッ!!
- 自分に合った勉強する時間をみつける・・・私は夜型でした
- かっこいい文房具を使う・・・自分はデキる人間だという感覚になる
モチベーションを下げる原因を排除する
モチベーションを保つためには、モチベーションを下げる原因には近づかないということも大切です。私のモチベーションを下げていた具体的な例とそれらの対処法としては以下の通りです。
他人と比較するな
模試の点数や勉強の進捗状況など、SNSをやっていると目についてしまうものです。それが刺激となりプラスの意識に変わる人ならいいのですが、私はどうしても自分と比較してしまい、マイナスに作用することが多かった記憶があります。行政書士試験は180点を取れば合格する絶対評価の試験ですので、他人との比較はあまり気にしなくて良いと思います。
模試の点数に一喜一憂するな
模試とは、自分の弱点を把握したり、問題を解く順番を決めたり、さらには時間配分を身につけるためのツールです。しかしながら私はそのことに気づかず、模試では点数を最も重要視しており、模試の度に落ち込んでは立ち直るまでに時間がかかってしまっていました。それでは精神安定上、模試は受けない方が良いとなってしまいますよね。あくまで点数は参考程度に考えておけば、気分の浮き沈みも少ないと思います。落ち込んでいる時間がもったいないので、模試の復習や、自分の弱点克服に時間を使いましょう。
スマホとは適度に付き合おう
試験勉強の後半に差し掛かった9月、私に大きな敵が現れました。それが”スマホ版クラッシュバンディクー”というスマホゲームです。勉強をしなければいけないと分かってはいても、気が付けばゲームの中でキツネを走らせてしまっていました。ちょっとした息抜きには良いかもしれませんが、私の場合、いつの間にか30分・1時間は経過してしまっていることがあったため、本当に苦労しました。それからは部屋の外にスマホを置いたり、電源を切ったりして、物理的にゲームができない環境を作りました。私はゲームでしたが、人によってはSNSやニュースサイトも大敵になり得ます。スマホはすぐに何かを調べられて勉強の味方になってくれる反面、気を抜くと最大の敵になってしまいますので、適度な使用を心がけて上手に付き合いましょう。
まとめ(自分に合った方法を見つけよう)
本記事では、試験勉強のモチベーションを維持する方法について記載しました。合格するには、いかにモチベーションを高く保ち、質の高い学習が出来るかが重要になりますので、今回の記事をぜひ参考にして実践してみてください。受験生の皆様が自分に合った方法を見つけられるように祈っております。